プロも知らない対処法は活性炭!活性炭で臭いの原因を除去する簡単な方法とは?
車のエンジンを始動した時エアコンの送風口からすっぱくさいような鼻をつく臭いが発生したなんてことはありませんか?
よくCMでエアコンのカビが原因と言っているのを良く見ます。
実は原因はカビではなかったのです!
国家1級自動車整備士が解説いたします。
エンジン始動時のエアコン臭の本当の原因はこれ!
まずカビについてですがこれは昔の車ではよくある原因でした。
車のエアコンも家庭用エアコンと同じようにエアコン内部で水分が発生します。
詳しいメカニズムは置いておいて、冷たくなる部品(エバポレーター)は空気中の水蒸気を結露させます。
夏場にエアコンを使って駐車しておくと地面に水溜りができていますよね?
この水分がエアコン内部でカビを発生させるといわれていました。
ただ今の車(あまりに古すぎない車)はエバポレーターのコーティング技術が進歩し、ほぼカビの発生はしていません。
私が見てきた車もカビているものは見た記憶がありません。
では、あのエンジンを始動した時のすっぱくさい臭いの原因は何なのでしょうか?
【原因】ショックな項目もありますが落ち着いて聞いてください
①大気中の臭い成分…大気中には無臭に感じていてもいろんな臭いが少なからず混じっています。排気ガスもそんな臭いの一部です。
②人間の体臭…そもそも臭い人も中にはいるかもしれませんが、獣臭同様人も動物なので匂いがあります。くさくなくても臭いは発生しています。
③香水や服の柔軟剤…いい匂いであっても匂いです。これも原因の1つ
④食べ物や食べかす…車で飲食をした時の臭いや、その食べかす臭い。
⑤芳香剤の臭い…車の芳香剤にも様々な種類があります。今回の原因は特にイイ匂いで匂いの上書きをするタイプの芳香剤臭。
臭いが気になるから使っていたのに…
諦めて外してみてください。
この臭いは単体であればイイ匂い、または気にならないレベルの匂いです。
しかし、複数の臭い成分が混ざり合い凝縮されればどうでしょうか?
これが今の車のエアコン臭の主な原因です。
臭いの発生メカニズム
メカニズムは簡単です。
先ほど説明したエバポレーターで発生した水分はホースによって車の外部に排出されますが、エアコンユニット内部には排出しきれない水分が付着して残ります。
水分は空気中の臭い成分を吸収しやすいです。
このエアコンユニット内部の水分に先ほどの①から⑤のような臭いが吸着されます。
この吸着した複数の臭い成分が停車中に蒸発し臭いを大気に(エアコンユニット内)に放出されます。
凝縮した臭い水が蒸発した時はイイ匂いも、くさい臭いも、いろんな臭いが混ざりエアコンユニット内部にたまっています。
これが車のエアコン臭の原因です!
この様々な臭い成分が混ざり合いくさい臭いになってしまいます。
エンジンを始動しエアコンの風が出てきたときにユニット内部に溜まっていた臭いがいっきに放出されます。
暖かい日に発生しやすいのは臭い成分を吸収した水分が蒸発しやすいからです!
では、どのようにしたらこのくさい臭いを消せるのでしょうか?
車のエアコンの臭いを消す方法とは?
整備工場に依頼してエアコン内部の洗浄をする?
エアコンを外して内部をクリーニングする?
どちらも車のメンテナンスが悪くエアコン内部に汚れが蓄積されていれば効果ありますがよほど古い車出なければフィルターがついていてエアコン内部が汚れる事はほとんどありません。
エアコン内部の洗浄は費用もかなりかかりますし本当の原因は別の所にあります!
ではどうやって臭いを消してあげればいいのでしょうか?
臭いの原因は先ほども説明した通りです。
要はその臭いをエアコン内部の水分に吸収させないようにすればいいのです!
具体的にはエアコンフィルター(クリーンエアフィルター)を交換することです!
ほとんどの人は1年毎に整備工場で言われるがまま交換していると思います。
しかし、このエアコンフィルターを活性炭がたくさん入った脱臭効果が強いものにする。これだけで劇的に変化します。
エアコン内部の水分に様々な臭い成分が吸着して、停車中に水分の蒸発とともに臭いが放出します。
すなわちエアコンフィルターで臭い成分を吸着しエアコンユニット内部に臭いを入れないようにします。
普通のフィルターではダメです。
通常の活性炭入りとうたっているものも多分ダメです・・・
本気で活性炭を入れ込んだ脱臭効果に特化したものを使います。
整備工場でなくても交換は簡単です。
工賃は2,000円位とられますが自分でやってもほとんどの車は5分程度で交換できちゃいます!
5分で工賃2,000円!?
整備工場はいい儲けですね!ちなみにフィルターにも部品の利益が盛られています…
今回の活性炭が大量に入ったエアコンフィルターは通常のものに比べ1,000円程度高いです。
是非ネットで割安に購入して自分で簡単に交換してみてください。
いい物を安く取り付けることができます。
交換方法は車の取扱い説明書を見てみてください。
丁寧に書いてあります。
どうしても自分で交換ができないのであればフィルターだけ購入して交換を整備工場に依頼することもできます。
その他の臭い低減の為に行う事
①芳香剤を無くす
芳香剤の臭いもその場はイイ匂いですが臭いは臭いです!
臭いを消臭するタイプの芳香剤を使うのをおススメします。
②車を停車する前に外気導入にしてからエンジンを切る
エアコンユニット内で蒸発した臭い成分をこもらせないようにするとさらに改善されるのでやってみてください。
③車内で食事をしない
できれば望ましいです。そこまでしなくてもフィルターを私のおすすめ品に交換して芳香剤を無くせばバッチリです。
まとめ
車のエンジンを始動した際のエアコンの異臭はカビが原因ではないケースがほとんど!
ちなみに普通の自動車整備士は今でも「カビが原因です」「エアコンの洗浄しないとカビが取れないので」と信じています。
まったくのデタラメではありませんが昔のフィルターがついていなくて、部品のコーティング技術が低かった時代の話です。
今はカビというよりも車内の臭いが混ざり合いエアコン内部に溜まってエンジン始動時に一気に顔に送風される事が原因です。
新しい車の中にはエンジン始動後は数秒間だけ足元に送風して顔に臭い風があたらないようにする制御をしている車種もあります。
それだけ多くの人が気にしている臭いです。
車が悪いわけではありません。
エアコンの仕組み上仕方がないことです。
ただあきらめないでください。
活性炭が入ったフィルターに交換するだけで劇的に改善します。
お試しください。
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