自動車整備士の天敵は気温です。
冬の寒さ、夏の暑さは整備をしていると非常にツライです。
自動車整備士は体力が必要な肉体を使う仕事ですが、肉体労働といってもただの肉体労働ではありません。
サービス業での肉体労働です。
整備士になりたいと考えている方はこの記事を読んでどれだけツライことなのか知っておいた方がいいです。
冬の寒さはただ寒いだけではない!
整備士の特徴として作業中の油汚れが手に付き、手を洗う回数が非常に多いということです。
「あったかいお湯で手を洗えばいいじゃん」と簡単なことではありません。
お湯で何回もてお洗っていると冬なのですぐに出が荒れてしまいます。
体質で尋常じゃなく荒れていしまう人もいるのでかわいそうになるくらいです。
あと、ただでさえ手がかじかんでいるのに、工具がひどく冷たい。
素手で持つのがきついなんて事もあります。
寒さでかじかんで、手の感覚がマヒしていつの間にか手から流血なんて事もあるあるです。
加えて、雪国では車の雪下ろし、洗車なんかもツラいですね!
厚着をすると多少寒さが緩和されますが劇的に動きにくくなります。
しゃがんだり、無理な体制での作業なんかもあるのでみんなある程度の防寒で我慢しています。
夏の暑さはお客様の反応が気になる!
夏の暑さは尋常ではないです。
ここ最近は異常気象で観測史上一番の気温なんかも良く耳にします。
整備工場は建物が日差しで熱せられさらに気温が上昇してしまう最悪の環境です。
つなぎが汗でぐっしょり!
お客様の対応も多い仕事なので客様の前に出るときは、匂っていないか、最低限の清潔感は保たれているか他の社員にチェックしてもらう。
お客様側からすると「この整備士臭いし汗びっしょりだし私の車に乗らないでほしい、むしろ触らないでほしい。ヤダ~」という人もいるでしょう。
「マジでごめんなさい。シートカバーつけているから運転席座らせて」という感覚で仕事しています。
中にはどうしても匂ってしまう体質の整備士もいますが、納車時に「車の中が汗臭い」と苦情になったりします。
デオドラントスプレーしまくっているので責めるに事なんてできない・・・
仕方なく営業が車の運転をかわりに行うようにしました。
夏はすさまじい暑さの中での仕事の辛さとお客様の反応が気になる季節です。
自動車整備士を目指している人はあきらめてはダメ!
今働く環境を整える方向にシフトしている会社が増えてきています。
要はそれだけツライという事でもあります。
私の会社でも毎年数名の整備士が熱中症になりかけ倒れそうになっています。
そうした中、整備工場にエアコン設備を導入しているところも増えてきました。
まだまだ少数ではありますが着実にエアコン完備の方向に進んでいます。
エアコン完備は採用活動の時に武器になりますし、そうでもしないとなかなか整備士不足を乗り越えられないからです。
冬は寒いし夏は暑いのは当たり前の事だからあまり気にしない!はNG
なぜNGかというと、これだけ世間で異常気象が頻繁に発生していく中でのエアコン完備は会社がどれだけ働く環境改善に力を入れているかの指標になります。
正直まだエアコン完備は少派です。
しかし、先駆けて工場にエアコンを取り付けている会社はその他の事でも社員満足度が高い傾向にあるからです。
経営陣の社員に還元するという意識の表れでもあります。
就職先企業を選ぶ際は工場のエアコン完備状況の確認を絶対にした方がいい理由
会社説明会等で絶対に工場エアコンの取り付けについての状況質問してください。
会社のトップの考えや社員満足度の指標になります。
断言します!
職場で働く人の環境を整える事は経営者の役目です。
熱中症対策の一環としてエアコンの導入やスポットクーラーの設置、扇風機の設置は過酷な環境で働いている整備士の負担を大幅に軽減します。
後悔、失敗のない会社選びにお役立てください。
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