自動車整備士を目指す女性に見て欲しい!女性整備士の4つの壁

自動車整備士職

こんにちは♪
自動車業界15年以上の国家1級自動車整備士です。
今回は女性自動車整備士についての内容です。

「女性でも整備士できますか?」

自動車整備士を目指している女性はまずこの記事を読んで整備士になった自分をイメージしてみてください。

 

世の中の自動車整備士の中にも少数ですが女性メカニックの方がいます。
女性自動車整備士は個人的にカッコイイと思うし、どんどん女性整備士が増えていけばいいのにと思っています。
まぁ、うちの会社には今は1人もいないんですけどね・・・

まだ女性整備士の採用実績が無い会社側からすれば、体力のいる仕事なので経営者としては続けられるか不安に思っているのが正直なところだと思います。

実際に女性が自動車整備士になるとどんな壁にぶつかるのか4つに分けて説明していきます。

4つの壁

①男だらけの職場の環境
②男でもキツイ仕事内容
③女性事務スタッフとの明らかな違い
④職場の人間関係

今回このつの壁について解説していきます。
最後に待遇面についても解説します!

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①男だらけの職場環境

やはり自動車整備士のほとんどが男性という環境というのが一番ツライところですね。
僕の体感では女性整備士の割合は100人の整備士がいたら1人いるかどうかといったところです。

男しかいない!
むさくるしい!

華がない!

 

 

1店舗辺りの自動車整備士は4人から7人位の規模がほとんどですが、まず間違いなく1店舗に2人以上の女性メカニックが配属されているなんて事はありません。
なんたって100人の自動車整備士の中で女性整備士は1人位しかいないから(゜o゜)

女子更衣室自体無いという環境も珍しくありません。
そんな中仕事をするのは精神的にも負担になるんじゃないかなと心配です!

女性整備士のツライ事あるある4選

①営業職や事務スタッフはスーツや制服を着てきれいな身だしなみをしているが整備士はつなぎだし、汚れたりもする。
②夏は暑くて汗だくになりメイクもすぐに落ちてしまう。
③冬は寒くて手もかじかみガサガサに荒れてしまう。
④手の爪の隙間は黒く汚れがつまり取れにくい。

残念ながらほとんどの現場が女性らしく働ける内容ではありません・・・

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②男でもキツイ仕事内容

整備士の仕事内容は超ハードです。
男でも体力的にキツイです。
僕も学生時代不摂生で10kg位太った体重が入社した年の秋口にはすっかり元通り!
半年足らずで10kg減量しました。
動くから腹が減るんです!
1日4食、ラーメンを週3位で食べても
月2kgペースで痩せていきました。
当時は今では考えられないほどに、がむしゃらに働いていました( ^^)
筋肉メッチャついて肩周りの筋肉が発達しTシャツピチピチで全部サイズが合わなくなり「着る服無くなる事件」発生でした。

あなたの病名は働き過ぎマッスル症候群です!

 

そんな中おそらく女性にとって一番しんどいのは手に傷が絶えないという事でしょう。
ベテラン女性自動車整備士に会った時に話を伺ったことがありますがハンドケアには気を付けていたと言っていました。

車の普段見えない部品達はバリが残っていたりするので素手で作業するとすぐに小さい切りキズがたくさん!
よく仕事が出来ないやつほどキズをつけるといいますが・・・
僕は傷だらけの新人時代をおくりました(汗)
懐かしい!

生傷が痕になり女性にはつらいです・・・

③他の事務や営業の女性スタッフとの明らかな違い

女性事務スタッフはちょっとした時間に他の男性スタッフとワイワイ楽しそうに仕事している中、女性整備士は黙々と力仕事。
事務スタッフの制服にあこがれるかもしれませんね!

・女性整備士

髪の毛をセットしても帽子をかぶる。
化粧をしても汗で流れる。
手は荒れるし、仕事は大変です。

・女性事務員

ビジネスマナー内での髪の毛セット
接客で必要な化粧をバッチリ決める
エアコンの効いた室内で快適に仕事

こんな比較見たらショックですよね?

ただ女性でディーラーの自動車整備士になった時点であなたは勝ち組です!
会社としては貴重な人材です。
でもその変わりにいろいろ大変な事が多いというだけの事ですよ。

④職場の人間関係

人間関係は重要です。人間関係が悪いと仕事が好きでも心が病んできます。
ただでさえ体育系な職種です。
整備士は体力仕事で男性と女性で環境が分かれているわけではありません。
結局、
同じ土俵で仕事をするのです。

個人的な意見としては、自動車整備は女性特有の感性やキメ細やかな対応といった女性ならではのメリットが生かしにくいです・・・

厳しく言えば体力、腕力がなく使えない人材と扱われる危険性が・・・

やはり女性メカニックが現役で活躍できている会社をしっかり見極めることが重要でしょう!

 

 

待遇について

待遇は男性と基本同じです。
もちろん給与面もです。

上司の配慮次第ですが、体力的に不利な分は仕事内容を考慮されるでしょう。
勤務時間については自動車業界(特にディーラー)は毎日定時に帰れるということは厳しいです。
子供ができて育児や家事をこなすのにはやはり定時で帰れるように会社の理解が必要になってきます。

ただ女性メカニックが珍しいので同僚の男性メカニックからは「女はいいよな」といった内容の陰口は覚悟しなければいけないでしょう・・・
そんな事言われたら仕事で見返してやりましょう!

ただやっぱり重要なのは同僚の理解ある対応や設備的な会社側の配慮です。
しっかり女性メカニックが活躍できている環境なのか確認するべきです!

私が思う女性整備士の活躍できる仕事内容

現場の整備はどうしても男性には敵わないと思います。
残念ですがそれが現状です・・・

しかし、対お客様の仕事ではどうでしょうか?
女性ならではの丁寧な対応や説明は武器になります。

いわゆる「車の総合アドバイザー」です!

 

お客様に自動車のプロが安全に快適に使用していただく為の重要なポジションです!
プロの知識を持った女性整備士は今後貴重な存在になっていくでしょう!

まとめ

自動車整備士は男性でも体力的にきつい仕事である。
そもそも女性の自動車整備士が珍しすぎて会社側の受け入れ態勢がすべて整っているわけではない。
先輩や同僚も女性整備士の理解が乏しい可能性があります。
できる限り先輩女性整備士が活躍している会社を選ぶ方がいいですね。
理解ある相談相手がいる事が何より励みになります。
そしてあなたの道しるべになってくれるはずです。

女性整備士の方、目指している方へのエール

女性のあなたが自動車整備士を目指した時点で勝ち組です!
男がほとんどの職種ですがハンデに負けず頑張ってください。
自動車整備士の先輩としてアドバイスできるとすれば診断機を使ったデータ解析や故障診断には腕力は関係ありません。
会社も部品交換作業者ではなくきちんとしたお客様対応力や故障診断能力の高いスタッフを育てようとしています。
各ディーラーではぞれぞれ認定試験があり、まずは〇〇検定1級を目指しましょう!
そうなればあなたはきっと会社で唯一の存在になっているはずです。
頑張ってください!

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