平成29年夏以降にWLTCモードの燃費が割出された車から燃費の表示内容が順次変わっております。
ですので、今新車を買おうと自動車販売店に行くとカタログにはWLTCモードの表記が出ています。出ていない自動車があればこのWLTCモードでの算出が出ていないということです。
今回はこのWLTCモードについてわかりやすく解説していきたいと思います。
ちなみにみなさんは昔使われていた10・15モードという表示を覚えていますか?
このモードは本当にあてにならなかったです。理由はエンジンを暖気した(温まった)状態で走行した時の燃費だからです。
エンジンが冷間時(冷えている)状態では、車は早く暖めようとエンジンの回転数を高くしています。そうすると必然的に燃料を多く使います。
JC08モードは実際の走行条件に近い方法で測定されております。エンジンは阿暖気状態だけでなく冷えた状態からのスタートも加わっております。
しかし、カタログのJC08モードの燃費で自動車を乗っている人がどれだけいるでしょうか?
ほとんどいません、、、
WLTCモードって何?
WLTCモードは、「WLTCモード」「市街地モード」、「郊外モード」、「高速走行モード」で構成されています。
それぞれどのようなモードなのでしょうか、、、
【WLTCモード表示】
市街地、郊外、高速道路のそれぞれの走行状態を一般的な時間配分で算出した国際的なモードになります。イメージ的には今までのJC08モードを国際基準にしたような感じ
【市街地モード表示】
信号や渋滞等の影響を受ける市街地を想定した比較的低速走行を想定したモード
【郊外モード表示】
信号や渋滞の影響をあまり受けない走行を想定したモード
【高速道路モード】
高速道路での走行を想定したモード
基本的には現状はWLTCモードに加えJC08モードも一緒に表記されています。
WLTCモードの燃費は、市街地、郊外、高速道路を一般的な使用頻度で算出した燃費になります。
私個人の感想では、日本は信号も多いし、道路も狭い、移動距離も外国ほど長くないなどの理由からほとんどの方の使用環境では市街地モードに近い値を覚悟したほうがいいのではと思います。
JC08モードとWLTCモードの違い
JC08モードは日本独自の試験方法なのに対し、WLTCモードは市街地モード、郊外モード、高速道路モードといったそれぞれの走行モードを平均的な使用時間で計算した国際的な試験方法で算出している。
JC08モードとWLTCモードは算出時の車両重量も違います。WLTCモードは試験時の車両重量が重い状態で算出されています。それは車に運転者以外が乗車したり、荷物を積んでいたりと一般的な使用実態を考慮しているためです。
したがって、JC08モードに比べ燃費が悪化する傾向にあります。
WLTCモード燃費のメリット
WLTCモードの表示についてのメリットは何と言ってもすでに説明した3つのモードでの燃費がわかることです。
都心で車を使用している人は市街地モード燃費を参考にでき、郊外で使用している人は郊外モードを参考にすればいいのです。
高速道路も参考にできます。
自動車の購入を考えている方は是非参考にしてください。
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